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タロット占い

タロット占いとは何かをご説明する前にタロットカードとは何かをご紹介する必要があります。タロットカードとは22枚の大アルカナ(切り札)、と56枚のソード、ワ ンド、カップ、ペンタクルスの4つのスートからなる占い専用カードのことです。
タロットカードはこのカードを使って過去から未来、恋愛から仕事、世俗の ことから政治まで広く、何でも占える便利な占いツールです。
このカードを切ってそれぞれ質問に合ったレイアウト(展開)をしリーディ ング(意味を読んでいくこと)をしてゆきます。これがタロットカード占いです。
タロットは、神の降臨など儀式を行い類推や統計的根拠なしに偶然の結果 を神の託宣として受け入れていく占い、「偶然性を使った占い」です。
偶然の結果の中に運命の相似形が凝縮されていると考えます。従来のタロットカードは人間の手でカードをシャッフル(混ぜること)して、 一枚づつ、一定の約束のもとに意味づけられた位置にレイアウトして占います。
具体的な「Aさんと結婚できますか?」や「B社とC社いう2つの転職候補があるがどちらがよいか?」という内容の占いが得意であり、特にタロットは最も得意とする占いです。1年以内の問題に適していると言われ、近い未来の占いではタロット抜きでは語れないかもしれません。
タロット占いの歴史

タロットカードは今ではヨーロッパやアメリカ、世界中で一般的な占い用カードとして使われていますが、その起源は正確には知られていません。エジプト起源説、インド起源説といろいろな推測がなされています。エジプトあるいはインドからジプシー によって持ち込まれたという説があります。あるいはオリエントから聖堂騎士団が持ち帰って来たとも言われているようです。
タロットの起源がよく掴めないのはこれが一般に流布していった十四世紀頃のヨーロッパはキリスト教封建制の時代で、異教徒の秘儀の香りがする不可思議な象徴に権力の弾圧が加わったからだと思われます。
ルネッサンスの頃タロットは船乗りや民衆の遊びの道具に形を変えて根強く生き残っていきました。これが現在の日本で「トランプ」と呼ばれるゲーム用カードの原型にあたるのです。現在でもヨーロッパではゲーム用タロットカードも出回っています。
その後十九世紀末の魔術の復活の動きに乗ってタロットカードも秘密結社「ゴールデンドーン」のマクレガー・メイザースやアーサー・E・ウェイト、今世紀最大の魔術師といわれるアレイスター・クロウリーなどの手によって占星学的な意味づけやカバラ哲学による解釈が付け加えられ、今日のタロットに変貌していきました。
タロットカードの種類

代表的な3種類のカードをご紹介します。
ライダーウエイト版
黄金の夜明け団(魔術結社)に所属していた、A・E・ウェイトがデザインし、パメラ・スミスが描いたタロットです。
普通の人が手にとる大抵のタロットは、ウエイト版だと思います。
ウエイト版 タロットは、1850〜1900年代の前半、アメリカでオカルトブームがおこった時に、基本の図案に対して、イラストレーターや愛好家が、独自の装飾を加えて発表。多様で個性的なライダーウエイト版が多く発売されました。
1910年 ウエイトが、画家のパメラスミスに指示したカードデザインは、黄金の夜明け団の秘儀を盛り込み、今までになかった斬新なデザインでした。
大アルカナはタロットの原型といわれている 「マルセイユ版」を参考とし、逆位置解釈を加えました。今まで、数札であった小アルカナに人物像を割り当てたのです。
それによって、生き生きとした躍動感がカードに加わりました。
出来上がったウエイトカードは後世に残る傑作だった訳ですが、依頼者のウエイトはその作風に苦い顔をしました。
パメラさんの、素朴〜な、カードデザインの出来栄えが気にいらなかったのです。さっそく三年後には、新しいカードを違う画家に作らせて発売しています。
ウエイト版が評価されて普及したのは少し後になってからですが、パメラ・スミスは売れない画家で、商売が上手ではなく、生涯独身で、貧乏な生活を送ってようです。
「わたしは、本当に少ない金額で偉大な仕事をしました!」と、近い人達に語っていたそうです。
彼女に敬意を払い、ライダーウエイト版を「ウエイト・スミス版」と伝える人もいるそうです。
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トート版
アーサーウエイトと同じく、黄金の夜明け団に在籍していた魔術師、アレイスター・クロウリーがデザインし、 女流画家フリーダ・ハリスが描いたタロットです。
1944年に、クロウリーが「トートの書」を発売。その挿絵として「トートカード」の絵が書かれてあり、実際に、「トートカード」が発売されたのは、クロウリーの死後20年近くたってからです。
このクロウリー氏は、魔術師でしたけど、変わった人としても有名でした。
自らを悪魔の化身、獣の666と名乗り、麻薬を通常の人の10倍常用していたり、愛人を沢山作って性魔術を行ったりします。莫大な資産をもって、生涯を魔術の実践にささげました。
彼は、ウエイトカードを「陳腐なカード」と一笑し、批判しました。
黄金の夜明け団の教義を元に、自らの魔術理論を全て盛り込み、ハリス夫人と共に構成製作、7年という力の入れようでした。
ハリス夫人は彼の魔術結社の裕福な女性ですが、二人の関係はとても良好だったようです。
クロウリーは、ハリス夫人が描いたカードに感激し、タロットの一枚一枚に世界が含まれていることに気づかされた、と、感想を述べています。画家の感性がカードに与える影響は大きいようですね。
「トートの書」にはカードの解釈が詳しく書いてあり、迫力のあるイラストは多くの愛好者を産みだしました。観賞用に持っている人も多いそうです。
トートカードを実際に使いこなすには 神話、占星術、カバラ、錬金術、易の知識が必須なのと、クロウリーの独特の魔術理論を理解することが大切で、プロの占い師さんでも、どこか敷居が高いものとなっています。 |
ヴィスコンティ・スフォルツァ版
現存する最古のタロットといえば、ヴィスコンティ・スフォルツァ版のタロットです。
タロットカードは、15世紀後半に貴族の間でゲームとして流行っていました。
スフォルツァ公が、画家に描かせたタロットが残っているそうです。
伝記をたどっていくと、それ以前にもタロットが存在したらしいのですが、さまざまな研究家が色々な説を出していて、はっきりした事はわかっていません。
16世紀から、18世紀頃のヨーロッパで、簡単に木版されていたタロットに 「マルセイユ版」 があります。
作者は不明。
当時、フランスのマルセイユ地方から生産されて、次第にヨーロッパ全土に広がっていきました。
長い間親しまれている、日本で言えば花札のような伝統的なカードで、現代では、さまざまなデザインのバリエーションが出ています。
独特な木版タッチで描かれていまして、カップ、ワンド、ソード、ペンタクルなどの数札が、トランプのようにシンプルなのが特徴です。
8番のカードVIII 正義 、11番のカード、XI 力 という順序になっていて、ウエイト版、トート版など近代魔術結社のカードはそれが逆となっています。
最近では、マルセイユ版のタロットメーカーの最後の後裔らしい、フィリップ・カモワン氏が、幼い頃から見聞きしたという伝統的なマルセイユカードを復刻して話題となっているそうです。
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